アメリカ大学留学案内の発行2009年11月23日 17時34分12秒

アメリカ大学案内

留学エージェントの仕事をしていていろいろと不思議なことを体験してきました。 高校1年の夏(1971年)、アルバイトをして得たお金で、英語の本を購入したことがあります。それはアメリカの大学案内でした。たしか通信販売で4000円くらいでしたが、自宅に届くと、すぐに辞書を引き、日本語に訳して読んだことがあります。それから20年後、私はアメリカのELSランゲージセンターが発行するELS-UPSガイドブック(ELS College Guide)という大学案内を翻訳し出版する仕事をさせてもらいました。最初は翻訳会社に依頼し日本語に翻訳してもらい出版する予定でしたが、社内で日本語訳が理解しにくいとの意見があり、結局担当した私が毎日仕事を終えた後、自宅(その当時は東京で下宿)で校正することになりました。毎晩11時頃から深夜2時頃までPC9800というコンピュータで、一太郎というワープロソフトを使って作業をしました。たしか1990年の秋からこの作業をスタートし、翌年の7月1日までかかりました。実は1991年7月1日からアメリカに赴任することが決まっており、それまでに完成させる必要がありました。6月30日まで原稿と格闘し、7月1日の朝、佐川急便で印刷所に原稿の入ったフロッピーディスク(その当時は5インチ)を印刷会社に発送し、その日の午後、大阪(伊丹)空港からサンフランシスコに向け出発しました。

1992年の10月、ELSランゲージセンターの創立30周年の記念パーティがロサンゼルスで行われ、その時参加したELSの各ディレクターからは、このガイドブックの日本語版の発行に感謝の言葉をもらいましたが、と同時に「どれだけ印税がはいるのか」と聞かれたことを覚えています。

本を一冊出版するために、約1年間毎夜翻訳の見直し、パソコンへの入力作業を行い、右手は腱鞘炎になり、左足には水がたまり一時期歩けなくなったりしたことを思うと、二度とこの作業はしたくない、と思いましたが懲りずにこのガイドブックの発行を3年担当しました。4年目はジャパンタイムズから発行されました。つづく

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