留学エピソード(1) 空港出迎え2009年10月09日 05時23分46秒

昨日お客様の見送りのため、大阪空港に2回行きました。台風の影響で予定便が欠航となり朝6時に空港へ行きカウンターで振り替え便の交渉を始めました。しかし大阪空港の国内線スタッフでは成田空港からの国際線の振り替えはできないとのこと。すぐに市内にある事務所まで移動し事務所から国際線担当者に連絡を取り、事情を説明して今日の便で出発できるようにと交渉しました。このお客様は高校留学している息子様の保護者会に参加する為どうしても今日の便でアメリカに行く必要がありました。幸いにも振り替え便の手配ができたので再度大阪空港へ行きました。空港でお客様を待っている間、これまでこの仕事を通して経験したことをいろいろ思い出しました。

私は12年前に独立するまでは、その当時全米で最大級といわれていたELS Language Centerの日本代理店で16年間勤務していました。たぶん20年以上前の話ですがシカゴに留学した学生のことを思い出しました。その当時シカゴの高級住宅地にあったELS Language Center/シカゴ校に留学した学生の保護者から「空港出迎えがこなかったのでタクシーで学校まで行った」とのクレームの連絡がありました。現地に確認してみると、スタッフからは、確かに本人を空港でピックアップし、学校まで送っていった、とのことでした。 それを保護者に伝えると、「絶対迎えにこなかった」とのことで、再度現地に確認をとると、次の回答がありました。 「同じフライトで日本から同姓同名の学生が搭乗しており、一人は出迎えを依頼し、もう一人は依頼していませんでした。出迎えを頼んでいない学生が先にロビーに出てきて、自分の名前を書いた出迎業者を発見し、出迎えを依頼していないのに親切に迎えにきてくれた、と勘違いしたそうです。」出迎えを依頼した学生は後で出てきて、何時間たっても出迎業者が来ないのでタクシーで学校へ移動した、とのことでした。 このことを先の保護者に連絡すると、「そんなことがあるか」とお叱りを受けました。そこで再度現地に連絡をし、その出迎えを受けられなかった学生から保護者様に連絡をしていただき、事情を説明していただきました。その結果、保護者様も納得していただきましたが、その当時は、ファックス、メールではなく、テレックスを使ってのやりとりで、現地との連絡にも時間が要するものでした。

今日においてもこのようなことはおこりうることで、最近では現地スタッフは本人確認に注意をしているとのことです。 ちなみにこの2人の学生の名前はローマ字では同じ綴りでしたが、日本語(漢字)の名前は異なっていました。