うれしい知らせ チェケティバレエ世界コンクール2011年02月16日 23時12分38秒

今週は月曜日から電話の対応に追われています。
1月末に実施したオーディションツアーで合格した学校の受入条件についての問い合わせから、ビデオオーディションやサマースクールについて等、問い合わせの内容は多岐にわたりますが、全体としては今年留学を希望する方からの意欲的な問い合わせです。しかし中には折角有名スクールから合格を得ても、いろいろな事情から留学を断念されるとの連絡もありました。

今日、3年前からカナダにバレエ留学している高校生からうれしい知らせがありました。今年の夏、イギリスで行われるチェケティの国際バレエコンクールのファイナリストに選ばれたとのことでした。留学先のバレエの先生から彼女に連絡があり、すぐにスカイプで私に連絡が入りました。
「保護者には連絡したの?」と問いかけると、「うれしい知らせなので小林さんにすぐに連絡しました」とのことでした。涙が出るほどうれしく思いました。彼女と最初に会ったのは4年前の4月、カナダのサマースクールの説明会に来られ、当日早く会場についたとのことで、会場でお弁当を食べ始めたのを今でも覚えています。また彼女が参加したサマースクールの最終日の前日、風邪を引いているのに無理をしてレッスンに参加し、突然目の前が真っ白になり、「ちょっと休憩したい」と担当の先生につげると、「Go home, S???」といわれ、同じスタジオにいたカナダ人学生も「Go home, S???」と一同に彼女に告げ、彼女は渋々ホームステイ先に帰っていきました。

その後彼女はオーディションに合格し中学3年生としてバレエ正規留学がスタートしてからも、生活環境の違いから、風邪をひいてダウンすることも度々ありました。時には本当に死にそうな声でスカイプで連絡が入った時は、どうしようと本当に心配しました。すぐにホームステイコーディネーターに連絡を取り、夜中でも彼女のところに走っていってもらい、医療機関に連れていってもらったり、おかゆをつくってもらったりしてお世話になりました。
それから3年、ホームステイを何度か変わることがありましたが、いつも明るく、前向きに、中学、高校、そしてバレエスクールで先生方と積極的にコミュニケーションを取り頑張ってこられました。今では留学先ではもっとも尊敬される生徒となっています。2週間前にカナダで会った際も、レッスンが終わったあともストレッチをしたり、自主練をしたりして、自分の能力を高めていました。そして今日の連絡。「石の上にも3年」、とは当にこのことだと思いました。
ぜひチェケティのコンクールで最後まで頑張ってもらいたいと思います。
3年前にカルガリーで行われたチェケティのコンクールで優勝した南アフリカ出身の学生にあった際、彼女の先生と話しをしましたが、南アフリカでは教会の地下室でバレエのレッスンをしているとのことでした。決して恵まれた環境でのみ優れたダンサーが生まれるわけではないようです。その彼女はスカラシップでイギリスロイヤルバレエスクールのサマーへ入学したとのことでした。今日連絡のあった彼女もぜひこのコンクールで何か良い結果をつかんでいただければと思います。

折角有名スクールへの留学チャンスをつかんでも、自らの行動で途中帰国する方が多くいます。現代の裕福な日本人にとっては「郷にいれば郷に従え」という言葉は死語になったのかもしれません。

チェケティコンクールのホームページ
http://www.cecchetti2011.co.uk/index.html

http://ja.wikipedia.org/wiki/エンリコ・チェケッティ

今週日曜日、東京でバレエ留学説明会を行います。
参加希望の方は事前にご連絡下さい。

日時:2011年2月20日(日)13時〜
場所:八重洲富士屋ホテル5階会議室「あずさ」

URL http://www.admission.co.jp

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