8000km 電車の旅(1)2009年11月30日 17時20分47秒

2000年7月、スポーツライターを目指して、シカゴのELSランゲージセンターに留学していたK君から電話がはいった。 以下は、その時の会話です。

K君「来週から1ヶ月休暇をとります。お勧めの場所はありますか」 私「来週からバンクーバーに出張するので会いに来る?」 K君「はい、行きます」 私「では早急に飛行機の予約をして」 K君「電車で行きます」

そして電話を切りました。私は、K君がシカゴとバンクーバーの距離を絶対に理解していないと思い、後日「やっぱり飛行機で行きます」という連絡が入ると思っていました。しかし私が出張する日まで待っても連絡が入りませんでした。そして私がバンクーバーに到着したとき、私の携帯に彼から連絡が入りました。夕方、シアトル経由でバンクーバーに到着するので迎えに来て欲しい、とのことでした。本当に電車でシカゴからバンクーバー(途中シアトル〜バンクーバー間はバスを利用)に来たのです。バンクーバーのMain駅まで迎えに行くと、げっそりとした日本人がバスから降りて来ました。シカゴからバンクーバーまで約3500kmを約3日かけて電車とバスで旅してきたとのことです。期間中節約の為、ハンバーガーを3つ食べただけ、あとは水を飲んだだけとのことでした。 彼がバンクーバーに到着するまでは、彼の行動にあきれていましたが、いざ彼に会ってみるととても嬉しくなりました。その日の夕方は、バンクーバーの日本食レストランで久しぶりの再開を楽しみました。3日ほどバンクーバーで一緒に過ごした後、彼は今度はサンフランシスコへ向けて出発しました。その後、サンフランシスコ経由でシカゴに戻って行きました。彼の移動距離は約8000km。いろいろな景色を堪能することができたそうです。後日彼から聞いた不思議な話があります。

サンフランシスコに到着後、宿泊のあてもなくユニオンスクェアでボーと座っていると、目の前にどこかで見たことのある留学生らしき人が声をかけてきたそうです。なんと同じELSランゲージセンターに留学している韓国の学生で、泊まるところがないというと、彼が泊まっている宿舎を紹介してもらったとのことです。まさかシカゴから3000キロも離れたサンフランシスコのダウンタウンでまさか会うとは。世の中は狭い、と思ったのと同時に、英語が理解できて良かったと感じたそうです。

ELS Language Centers http://www.admission.co.jp/usagogaku.htm

つづく

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